生成AIの資格はどれを取る?40〜50代の非エンジニアは「生成AIパスポート」から
「仕事でAIを使えるようになりたい。資格を取れば自信がつくだろうか」――40〜50代でAIを学び始めた人から、よく聞く悩みです。
結論から書きます。プログラミングをしない会社員・個人事業主が最初に取るなら、生成AIパスポートが一番近道です。 AIの仕組みまで体系的に押さえたくなったら、次にG検定へ進むのが自然な順番です。
この記事では、各資格の公式サイトの情報(2026年10月20日に確認)をもとに、違いを整理します。
生成AIの「国家資格」はあるのか
2026年10月時点で、生成AIを専門に問う国家資格はありません。
国家試験の「ITパスポート試験」に、2024年4月の試験から生成AIの問題が入っています。ただし、ITパスポートはIT全般を問う試験で、生成AIはその一部です。
また、試験を実施するIPA(情報処理推進機構)は、2027年度にITパスポート試験の新体系への移行や、「データマネジメント試験(仮称)」などの新設を検討しています。これはまだ名称も確定していない検討案です。
主な資格の比較
| 生成AIパスポート | G検定 | ITパスポート(国家試験) | |
|---|---|---|---|
| 主催 | 生成AI活用普及協会(GUGA) | 日本ディープラーニング協会(JDLA) | IPA(情報処理推進機構) |
| 何が問われるか | すべて生成AI(基礎・活用・リスク) | AI・ディープラーニング全般 | IT全般(生成AIは一部) |
| 形式 | オンライン60分・60問(スマホでも可) | オンライン100分・約145問(会場は120分) | 会場で120分・100問 |
| 受験料(税込) | 一般 11,000円 | 一般 13,200円 | 7,500円 |
| 実施 | 年5回(2・4・6・8・10月)、各月の1か月間 | 2026年はオンライン年6回・会場年3回 | 通年 |
| 合格率(公式発表) | 2026年8月:81.21% | 2026年#5:約77%(受験14,908名・合格11,475名から計算) | ― |
※ 2026年10月20日に各公式サイトで確認。受験料・日程は変わることがあるので、申し込む前に公式サイトで確認してください。
40〜50代の非エンジニアが、生成AIパスポートから始めるとよい理由
公式の情報から言える理由は4つです。
- 出題がすべて生成AI ── ビジネスでの使い方とリスク(情報漏えい・著作権など)が中心です。2027年2月の試験からは、業務別・業種別の活用や、AIの出力の確かめ方なども加わります。
- 受けやすい ── オンラインで60分。年5回あり、各回1か月の受験期間から都合のよい日を選べます。
- 受験者が多い ── 2026年8月の試験は32,877名が受験し、合格率は81.21%でした。
- 費用が抑えめ ── 受験料は11,000円で、G検定(13,200円)より安く、資格に有効期限はありません。
次の一歩:G検定
生成AIを含むAI全般を、仕組みから体系的に学びたくなったらG検定です。問題数は約145問と多く、生成AIパスポートより範囲が広い試験です。
2026年の次の試験は11月6日(金)・7日(土)のオンライン試験で、個人の申し込みは10月29日(木)23:59までです。
エンジニア向けの資格は、最初は不要
E資格(JDLA)は、事前に認定講座を修了していることが受験の条件で、受験料も一般33,000円とエンジニア向けの試験です。仕事でAIを「使う」立場なら、まずは上の2つで十分です。
資格より大事なこと
毎日の仕事でAIを使っている立場から言うと、資格は「知識の地図」をくれますが、AIが仕事で役に立つかどうかは、実際に自分の仕事で使ったかどうかでほぼ決まります。
おすすめの順番は次のとおりです。
- まず無料のAIツール(ChatGPT・Claude・Geminiなど)で、毎日の文章や資料を1つAIに手伝わせる
- 使い方を体系的に整理したくなったら、生成AIパスポートで基礎とリスクを押さえる
- 仕事のやり方そのものを変えたくなったら、スクールで学ぶ(補助金で受講料を抑える方法も参考にしてください)
よくある質問
生成AIの国家資格はありますか?
2026年10月時点ではありません。国家試験のITパスポート試験に、2024年4月の試験から生成AIの問題が入っています。
生成AIパスポートはスマホで受けられますか?
はい。公式サイトによると、オンライン試験でパソコン・スマホ・タブレットのいずれでも受験できます。
G検定と生成AIパスポート、どちらが難しいですか?
G検定はAI全般が範囲で、問題数(約145問)も時間(100分)も多い試験です。仕事でAIを使うための入口としては、生成AIパスポートのほうが取り組みやすいと言えます。
資格は更新が必要ですか?
生成AIパスポートは無期限です。2027年2月から、任意の資格更新テスト(6,600円)が始まります。
出典(2026年10月20日確認)
- 生成AIパスポート:試験概要/2026年8月試験の結果/2027年シラバス改訂
- G検定:日本ディープラーニング協会/JDLAニュース
- Generative AI Test:日本ディープラーニング協会
- E資格:日本ディープラーニング協会
- ITパスポート:IPA 試験の概要/生成AIのシラバス追加/試験制度の見直し(案)